「なぜ企業は戦略策定の際にコンサルティングファームを活用するのか」これは私が学生時代より持っていた疑問でした。その後、事業というものに様々な立場で携わっていった結果、企業は未知の領域における「情報」「ネットワーク」「推進力」を求めるからではないかと考えるに至りました。
そしてこれらが、ストラテジーキャンパスが提供しているサービスそのものとなります。
前提として、企業は現在取り組んでいる事業領域における技術やオペレーションに関する素晴らしい知見および実行能力を持ちます。これが既存事業の売上や利益の根拠となっています。
一方、慣れた領域から一歩外に出て事業を行おうとする際には大きく欠損が発生するため、それを外部から調達する必要性が生じます。結果として弊社のような企業の存在意義が発生します。
本記事では、ストラテジーキャンパスで提供しうる3つの価値について詳しく解説いたします。
まずは情報です。
顧客に関しては、どのような顧客が存在するのか、その顧客はどのような課題解決に対していくらの予算を配分しているのか、現在どのようなサービスをどんな理由で利用しているのか。先行企業に関しては、先行企業はどこか、その企業はなぜ数ある競合の中でも相対的に優位なのか、どのような顧客セグメントに注力しているのか、その理由はなぜか。
上記は一例ですが、未知の領域に参入するためにはこのように様々な情報が必要になります。
このような検討の土台となるような情報は、自社の既存事業の範囲外においては持たないケースが多いはずです。当然ですが、情報がない状態で事業の具体化は極めて難しいものになります。
そこで情報収集が必要となるのですが、このような活動はエキスパートネットワークを保有しており、情報の整理・活用に慣れた組織が対応するほうがやりやすいことが多いでしょう。また企業は情報取得の際にその立場を気にする必要があります。質問をする際にも既存事業への影響がないように考慮し情報収集しなければならないため、阻害要因も多いものです。
このような情報収集に特化した体制を持っているのがコンサルティング会社と言えます。ストラテジーキャンパスでは、特に注力テーマと定めたものに関しては強固な情報ネットワークを構築しております。
- 大手リース系事業社による財務分析サービスの立ち上げ
- 他ロボティクス、IT、製造、船舶などにおける実績多数
- 機械系事業社によるポートフォリオ拡大
- エネルギー系事業社による既存事業の成長戦略およびポートフォリオ拡大
- 大手広告系事業社による上流工程からの総合案件獲得支援
- 大手SIerによる自社サービス創出、新パッケージの活用
- CVC・マイノリティ出資を活用したポートフォリオ創出方針策定
「類似事業経験者も先行企業の人も対象顧客も、誰にも伝手がない中で事業立ち上げを行った」という例は相当稀ではないでしょうか。未知の領域において、内部にいる人と一切つながりがない状態で事業を立ち上げるのは極めて難しいものです。
チーム内部に有識者を巻き込むというのが事業を創出する際の大きなポイントであると弊社は信じています。 一方、既存事業の範囲外、つまり自社にとって飛び地である領域でこのようなネットワークは発生しづらい状況にあるはずです。これを補完するのがコンサルティング会社の役割となります。
ストラテジーキャンパスでは、弊社が持つネットワークを活用し、検討チームと先行企業や類似事業経験者とのディスカッションやインタビューを実現させています。更にはアドバイザーや協業先としての参画、初期顧客のご紹介なども提供可能です。特に事業立ち上げ当初においては、関係性のある顧客候補に対して何度も提案をぶつけ修正を繰り返すということが極めて有効な手段となります。このようなネットワークを提供することは大きな価値であると位置付けています。
事業会社において、未知の領域における事業立ち上げ・推進業務に慣れている社員というのは非常に稀です。また事業立ち上げ時は機動性が高い動き方が必要になるため、技術開発プロジェクトのようにマネジメントしようとすると成功しづらい傾向にあります。
戦略策定と事業立ち上げは以下のサイクルを高速で繰り返す動きと言えます。
- 戦略達成のための課題特定
- 課題克服のための方針策定
- 実行
- 実行結果のフィードバックを戦略に反映
このようなサイクルを高速(最低限週に一度)で繰り返す必要があります。一方、例えば3ヶ月スパンなどのウォーターフォール型プロジェクトとして実行しようとした場合、事前に大量かつ正確な情報がない限り相当難しいものになるでしょう。この動きに熟練したチームが推進力を発揮するというのがコンサルティング会社の提供価値となります。
企業が飛び地ではなく「一歩横の領域」にある事業機会を獲得することで得られる成長可能性は非常に大きいと信じております。
「イノベーション」としばしば表現されるような、メディアがあっと驚くような飛び地にあるコンセプトを追求せずとも、やれることは多数あると常に感じています。
弊社では実行チームが心躍り、会社にとっての新たな可能性を確実に切り開いていくような事業を追求し成果を共に作っていきたいと考えています。
※コンサルティング会社には様々な価値提供の形態があり、弊社が唯一の形態ではありません。